和服の美しい後ろ姿に出逢った。地下駅の通路でのこと。歩き方が美しいのだ。この歩き方見たことがあると瞬時に思う、中野先生だ。
好日大会だけでなく、毎年のように東京にいらっしゃる先生を、東京駅までよく迎えに行った。当時は意識したこともなかったが、和服姿の歩き方を見ていた(見えていた)のだろう。
だから!とつながった。この歩き方だから足が丈夫なのだ。この間京都でお会いしたとき正直驚いた。姿勢がものすごく良い、そして歩き方がなんとも速い。
能楽師安田登の言う「和の所作」で大腰筋(体幹)が育つのだと、知識として頭にあったものがようやく腑に落ちた。長年、和服を中心とした生活が、先生の今の歩き方を作り上げたのだ、きっと。
安田登の本をもう一度しっかり読み直したくなった。