変化するにちにち

超短編『牛乳』、読める?

村上春樹を読むようになったのは(ほとんど短編ばかりですが)、この超短編『牛乳』(2頁・22行だけです)に出会ってからだと思う。

牛乳を「泣いて頼まれたって、金の延べ棒を積まれたって、あんたにだんぜん牛乳は売れませんよ」。売れない理由は「理屈じゃないの、感じなの」「一目顔を見ただけで、こいつにだけは牛乳は売れないぞ、売れませんよって人がね、いるんですよ、ちゃんと」という話。「へへへへへへへ。」で終わる。

朗読は、年単位で休み休み、身が入らず状態で月二回、年一度の発表会でのんびり…、それでも合唱と両立できずここ3年ほど休んでいた。

友人を通して先月出会ったのが、6回(3ヶ月)で完結の「朗読わーく」。だが突然病院に行く羽目になり先が見えずで出来なくなってしまった。ところが、「個人わーく」というものもあったのだ。次に母の介護に帰るまでに時間がある、やらない手はない。村上春樹の『牛乳』にしよう、短いから簡単だろうと目論んだ。

しかし、たった2ページ、ちょろいちょろい、はとんでも無いことが分かった。これだけでもすごい収穫だと思いませんか。これからです。「身体に入る」まで挑戦するつもりです。当然です、『牛乳』の痛快さに惹かれて村上春樹に迷い込んだのですから。乞うご期待!(と書いたのは、先生のあまりの要求の高さに、そこまでめげずに行けるのか、不安に覆われてしまったからです)。

先生がすごい!若くて物静かなお師匠さま(女性です)。しかし声、思考回路が別格で、すべてにおいて「活殺自在」の感。もう十分に滅多斬りに会ってしまったような…。

村上春樹『牛乳』
『超短編アンソロジー』本間祐=編(ちくま文庫)より