変化するにちにち

サヨナラダケガジンセイダ

初めて中野先生のところへ行ったとき、遠くの駐車場まで歩いて行くのを、寒いなか外でいつまでもいつまでも見送ってくださり堪らなかった。

そのことがあったので今日も、丁重にお断りしたのだが、どうしてもとおっしゃって外まで。「ハグ」という言葉は苦手。先生と抱き合う?じーんとくる。今日はその場で車に乗ったのでまだよかった。車の中で、「サヨナラダケガジンセイダ」が不意に来た。

井伏鱒二訳。これは昔々、寺山修司から入って来た。漢詩と知ったのはずっと後だった気がする。

勧 酒  (于武陵)

勧君金屈巵    コノサカヅキヲ受ケテクレ
満酌不須辞    ドウゾナミナミツガシテオクレ
花発多風雨     ハナニアラシノタトヘモアルゾ
人生足別離   「サヨナラ」ダケガ人生ダ

中国語同好会にいたころ、誰かがこの詩をコピーして来て、于武陵の名を知った。「足(zu 2)」は、「多い」という意味らしい。

思い出して夜中に書いている。