早稲田への道でラベンダーの丘を上ったら烏瓜を見つけた。葛(だと思う)がはびこって小さい道が先へ行けずに引き返す。
最初は弓矢を持たずゆっくり歩く、少しずつ走り、矢を射るところまで何回も何回も。最後のほうでは、走り出した途端、大太鼓のように腹に響く声、自らを奮い立たせるような掛け声とともに走って来る。
引き返すとき、「さあ行こうか」と馬にかける声を聞いた。じーんとくる。
足首?のくびれている部分がしなやかに上下して、衝撃を緩めるバネのような役割を果たしているのをはじめて知った。足の毛の色が違う。
何十枚も撮って、ようやく気に入った3枚。身体のバランスが美しい。
戸山公園を早稲田へ向かう道はまっすぐで長い、毎年そこに特別の砂を敷いて均して馬場を作っている。雨の後で溜まっている水を、足で繰り返し踏みならしながら少しずつ脇へ流している、熟練者でなければ出来ないようなやり方だった。
気づけば2時間近く経っていた。馬の呼吸がわかる近さで見られるとは思いもしなかった。当日は馬の名前、性格、射る人(源姓、渡邊姓が多かったような気がする)のことなど解説があって面白く、遠くから人だかりの後ろから見ても「気迫」があるのだが、ここ何年も見ていない。明日は歌会がある。
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