変化するにちにち

白居易「暮立」/槐の花

エンジュの花が散りはじめてから一月近く経つが、木にはまだ花が残っている。蝉の鳴き声に囲まれて槐を眺めながら白楽天の詩「暮立」が実感される夕暮れ時。

白居易(772〜846)   「暮に立つ」
黄昏(たそがれ)に独(ひと)り立つ   仏堂の前
地に満(み)つる槐(えんじゅ)の花   樹に満つる蝉
大抵(おおむね)  四時  心総(す)べて苦しきに
就中(なかんずく)   腸(はらわた)の断たるるは  是れ秋天
(一海知義  『漢詩一日一首(秋)』  平凡社より)

・・・・・以下、説明の抜粋・・・・・
春夏秋冬、四つの季節のいずれもが、それぞれにわが心に苦い思いを噛みしめさせる。だが、とりわけ断腸の思いをさせるのは、秋である。「秋天」は、秋の空ではなく、秋の意。
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去年はこの詩の秋の季節感にしっくりこなかったが、今年は立秋過ぎてまだ花が散っていて風もある、容易にこの詩の世界に入っていける。槐の花もあと一二週間は見られるかも知れない。

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