— 変化するにちにち, 母とともに(介護帰省・鹿児島) —
車中にての思い
「泣くなアーナンダよ」。死が近づいている釈迦が、泣いている弟子アーナンダを諭す言葉(中村元『原始仏典』より)だ。 いつ頃からか私は、母に死が近づいたらこの言葉に助けられるだろうと思って来た。 母の米寿祝いの時には兄もまだ… もっと読む 車中にての思い
「泣くなアーナンダよ」。死が近づいている釈迦が、泣いている弟子アーナンダを諭す言葉(中村元『原始仏典』より)だ。 いつ頃からか私は、母に死が近づいたらこの言葉に助けられるだろうと思って来た。 母の米寿祝いの時には兄もまだ… もっと読む 車中にての思い
眠れないなあと思って時計を見た。3時前。 そのあと母の夢を見た。 何か大変な状況なのに逃げない母、赤ん坊のように小さく死にそうな母を抱きかかえてワタシは走っている。わたしの夢にはよく色がつく。 明け方、中国の義父の訃報が… もっと読む 義父の死,母の夢・ちぐはぐ
《五年前のマフラー》 《母の記憶ひとつ消えしか「弟が死んだそうだ」と言うようになる》 《ちょっと世間を眺めてくると腰掛けを抱えて母は庭へおりゆく》 《母の言う世間とはやがて去るこの世「アーナンダよヴェーサーリーは楽… もっと読む 短歌:2020年2月号より