3人は明るい
10時半頃に行くと母は、「もいっき、めいの時間じゃっで、うったっとっとよ」(もうすぐ、ご飯の時間だから、準備しているのよ)と、靴を履いてベッドに腰掛けていた。 皆で揃っての食事が、「たなしゅんじゃっ(楽しみだ)」「といな… もっと読む 3人は明るい
10時半頃に行くと母は、「もいっき、めいの時間じゃっで、うったっとっとよ」(もうすぐ、ご飯の時間だから、準備しているのよ)と、靴を履いてベッドに腰掛けていた。 皆で揃っての食事が、「たなしゅんじゃっ(楽しみだ)」「といな… もっと読む 3人は明るい
ホテルは快適と思う自分に驚いている。2月の実家の寒さ、風呂など諸々を考えなくても済む、そのことできっと快適でいられるのだ。 母もこれから状況が変わるだろうからと思いきってもう一泊追加、心残りのないように。 病院では決まっ… もっと読む 母の言の葉
今日、母の言葉を聞いて覚悟が必要との思い。 母とこうして会話をすることは、実家ではもうないだろうけど悲愴感はない。それは母が望んでいること。 病院ではあってもここを、〈ごぐらっじゃっ(極楽だ)〉と繰り返している。時々、病… もっと読む 寂しさと安堵感
翌朝阿久根の病院へ直行するのは精神的にもきつい、ママちゃんのお店でお昼をしてからにしようとのんびり構える。 彼女から臨時休業との返信。猫ちゃんを病院に連れて行くのだと。しばらくしてまた連絡が来て、猫がそのまま一泊の入院と… もっと読む 川内から阿久根へ
中野先生はいらっしゃらなくても今回も降りる。そうせずにはいられない。納得できる何かが欲しいのだと思う。 ひららさんが迎えに来てくれて本願寺の聞法会館へ。ここでのお昼は今までずっと同じものだったが、今日は違うもの(と思わさ… もっと読む それでも京都で降りて
難しいけど一段階上、頭ではなく身体が感じるのだから、まんざら嘘ではないだろうと養老孟司流に楽観的、我ながらよくやっていると自画自賛。 先生がつきっきりで歌ってくださる。時に、ホントにシンクロして何フレーズかは素晴らしく響… もっと読む レッスン(24)あがく&もがく
13時から15時まで。ひとり2、3首プリントして批評。ボードにいつも書くYさんは、ノート忘れた、思い出せないと言う。他人事とは思えません。 余計な言葉を削って、いつも同じような批評だけど、自分の歌は見えないから仕方なし。… もっと読む 好日東京支社歌会(2020年2月)
「ベルシャザルの饗宴」を聞きに来てくれた友人からお礼のメールが来た。 解団式でのことなどを添えて、来年もよろしくと返したら、、、なんとまあ! 〈あそこで歌っていたの❓〉と聞いてきた。 私が舞台にいるとは知らず、純粋に聞き… もっと読む コンサート後日談
「好日」2020年1月号は私は欠詠。まるでそれを見透かしたように、先生がわたしのことを1月号で詠んでくださっている。 先生は去年11月に逝かれた。発破をかけられている心持ち。 年に3回ほど、九州に介護帰省する折に、ここ3… もっと読む 中野照子の歌(好日2020年1月号)
客席の空気の〈静けさ〉が、曲の最初から歌うほうに伝わる。歌いながら〈瞬時に現れる静寂〉、〈饗宴の狂騒〉など、びりびり身に入り込む。 解団式では、チェロ(聞けなくて残念だった)の三井静さん、バリトンの青山貴さんの話も聞けた… もっと読む 〈ベルシャザルの饗宴〉解団式