短歌:2022-4《ただいま》
「ひかり」から「さくら」に座り九州で「つばめ」に出合う乗って行こうか// 乗務員交代告げるアナウンス「さくら」にて聞く九州なまり// 熊本を過ぎる頃より水音に包まれるここちす水俣はもうすぐ// 水俣を出水を過ぎて川内へふ… もっと読む 短歌:2022-4《ただいま》
「ひかり」から「さくら」に座り九州で「つばめ」に出合う乗って行こうか// 乗務員交代告げるアナウンス「さくら」にて聞く九州なまり// 熊本を過ぎる頃より水音に包まれるここちす水俣はもうすぐ// 水俣を出水を過ぎて川内へふ… もっと読む 短歌:2022-4《ただいま》
「吸う息で被害者となり吐く息で加害者となる」今日も晴れてる/ 一枚のガラスの厚き隔たりの向こうの母に何が届こうか/ 部屋に行こうゆっくり話そうと言う母に職員が何か説明している/ 「おかあさんまた会いに来ます」晴れやかな声… もっと読む 短歌:2022-3《日月碗》
息を呼(は)き息を吸う身体 わたくしのものにはあらぬものが支える/ 賜物のような空気を身体にとりこめば言葉、歌声となる/ 息を呼(は)き息を吸いして生きているからだは母というもの恋し/ 目の前の家… もっと読む 短歌:2022-2《息》
もどかしさにも慣れた? 10時から12時半まで。10人の参加で一首を15分かけて批評。 夜は番外編ということで、言い足りないと感じた所、疑問点、自歌自解のようなものまで、8時から10時近くまで自由に言い合った。 〈慣れた… もっと読む 2022年2月Web歌会
呼びかたの定まりし無きわが名前ここらあたりで半分捨てる// とはいえど名前の中に父母祖父母あると思えりそれだけで足る// 全細胞のはたらきだろう吐く息に御座す心地すせんぞだいだい// 細胞とは水玉のようなものであれ膨らみ… もっと読む 短歌:2022-1《足る》
もう少し考えてから決めようか 現状維持はつまらないけど// これもまた生きゆく芯となりそうで一筋の紅(べに)を白髪に流す// おかあさん逃げよう、水が来る、はやく! 夢の続きの現(うつつ)茫茫// 叫ぶ蝉、鳴いていた蝉… もっと読む 短歌:2021-12《雨おりる》
見送る// 会えぬまま同級生が亡くなった、のではなく死んだ、会えぬまま死んだ// 家族葬のなかに同級生として見送るどこへ送るつもりか// 消えていくのか消えにいくのか送葬の儀式の中でM遠ざかる// 少しずつ消え入るような… もっと読む 短歌:好日2021年11月号より
Wordのアプリを10年?使っていながら未だに四苦八苦しています。改行して頭が揃っていない歌も何首かあります。 あちこち弄ってもうまく揃ってくれません。このまま出すことにしました。「好日」では縦書きですが内容は同じです。… もっと読む 短歌時評:好日2021年10月号
帰心切切// 戦没者墓苑へつづく葉桜のツクツクボウシヨクキタヨクキタ // 葉桜の蝉は祖父母の声となる戦没者墓苑にわたしが行く日 // 八月のむいかここのかすぎさって風たちはじむ帰心切切 // 「戦没者」からだに届いて… もっと読む 短歌:好日2021年10月号より
不意に来る言葉は、「降りてくる」、「湧き出る」のどっちであろうと1日考えていた。 それは短歌の推敲過程でほぼ起こる。そういう言葉は100%、これ!こういうことを言いたかったんだ、と飛びつく時もあり、一方で意味がよくわから… もっと読む 変化する時間