短歌:<好日>2019年8月号
《ご飯あるかしら》// 高層のビルを消しさる六月の煙雨うつくし霧消いざなう// てのひらは大切直接言えなくて口をおおっておまえに放つ// 一千百一七メートル地下からの水というボトルの水はうましも// ご飯まだあるかしら明… もっと読む 短歌:<好日>2019年8月号
《ご飯あるかしら》// 高層のビルを消しさる六月の煙雨うつくし霧消いざなう// てのひらは大切直接言えなくて口をおおっておまえに放つ// 一千百一七メートル地下からの水というボトルの水はうましも// ご飯まだあるかしら明… もっと読む 短歌:<好日>2019年8月号
詠う。身に添うと思えるまで言葉を探す。砂浜で砂をかき出すように掘り進んでいくと、 砂の底に水が滲み出てくるように言葉が現れる瞬間がある。こんまり流に言うなら息を吸う瞬間である。 一曲に向き合う。言葉はもともとそこにあるだ… もっと読む 詠う・歌う
ひかりともなう// 山川の流れに沿えるやまざくら水に乗るさま根に帰すごとし// 1輌目に置き忘れたる文庫本 小骨となりてまだ喉にある// 〈自らを苦しめたがるわたくしの物思い〉重いマラルメの思い// その幹に目のような瘤… もっと読む 短歌:好日2019・7月号
ひかりふるふる// 春耕のひかり降る降るじいさまと牛はどこまで、ひかりふるふる// 近寄ってしゃがんでじっと見ていたい光の中のむらさきなばな// はなびらを水面(みなも)に乗せて神田川ゆるゆるゆらゆら一本の帯// 生ぬる… もっと読む 短歌:2019/6月号
そういえばモームに『雨』があった。この原作の映画も見た。梅雨と言うより雨季の強い雨の印象がある。監督の名は覚えていない。 歌舞伎町?ジャズ喫茶の二階で、4、50人ほどでいっぱいになるような映画館だった。うろ覚えだけど、ま… もっと読む あめ・モーム『雨』
《虚(うろ)》 《「さびしさの果て南国ぞ旅ゆく」の母の誤読をおりおり思う》 《29日のわが生日を祖父祖母の命日が前後して包み込む》 《名を変えてみたくもあれど名づけおや祖父を思いて一穂(いっすい)点す》 《頭上なる真青き… もっと読む 短歌:2019年3月号より
《 大円 》 《「過ぎ行きは比喩にすぎない」有無(ありなし)の風のような息で歌い始める》註:「」内は〈千人の交響曲〉Ⅱ 部のゲーテの詩 《 傷あとに霧の湿りが沁み込んでくるけどそれは煌めきである 》 《 祖母たちは六人姉… もっと読む 短歌:2019年2月号より
高田馬場にて。出席率100%で4人。歌はこれから載るものなのでここには出せないけど今回は4人ともわりあいに不調だった気がする。 特に自分の歌。1首も新しいものがなく、1月に出したものを持っていく。歌がまずいと楽しくない、… もっと読む 好日東京支社歌会2019年2月
湧泉 《 新しく年がはじまりあたらしき忌日生まれる兄の一周忌 》 《 いつの日も目覚めてあれよ足裏の湧泉というちいさな窪み 》 《 柿の葉の紅葉(もみじ)を拾ったんですよ にこにこと鞄開けますT氏 》 《 良き歌集読めば… もっと読む 短歌:2019年1月号より
《 薩摩大川 》 《 無人駅薩摩大川のホームよりかすみて見ゆる霧島神社 》 《 隼人(はやひと)の薩摩大川 山川のながれ聞こえるここは「圏外」 》 《 朝早く墓まで行ってもう水も飲ませてきたとヤツおばん言う 》 《 サヨ… もっと読む 短歌:「好日」2018年12月号より