20.01//好日東京支社歌会
新年歌会と書けば華やかなイメージだけどメンバーは4人のみ。 遠くの伊勢丹より近くのコンビニ、お弁当を予約しておいた。 値は張るけど「新年だし、いいんじゃない」、食いしん坊の了解も得ていたので二段重を受け取っていそいそ地域… もっと読む 20.01//好日東京支社歌会
新年歌会と書けば華やかなイメージだけどメンバーは4人のみ。 遠くの伊勢丹より近くのコンビニ、お弁当を予約しておいた。 値は張るけど「新年だし、いいんじゃない」、食いしん坊の了解も得ていたので二段重を受け取っていそいそ地域… もっと読む 20.01//好日東京支社歌会
脊柱 // 暑い日は空調を消し目を閉じてランゲルハンス島へ避難せよ// 墓参りせぬ八月の盂蘭盆は「拝み洗い」で米を研ぐなり// ふるさとの水の流れの音のように脊柱いつも清らかにあれ// 干からびた蚯蚓(みみず)つぶれた油… もっと読む 短歌:好日2019年10月号より
窓の外側 // 《 見かけなくなった九階のあの人の郵便受けが塞がれている 》// 《 ひかりよひかり水に来て水はかがやき人に来て濃淡のなき影を見さしむ// (改) 《 ひさかたのひかりのどけく人に来て意思にあらざる影を見… もっと読む 短歌:<好日>2019年9月号
《ご飯あるかしら》// 高層のビルを消しさる六月の煙雨うつくし霧消いざなう// てのひらは大切直接言えなくて口をおおっておまえに放つ// 一千百一七メートル地下からの水というボトルの水はうましも// ご飯まだあるかしら明… もっと読む 短歌:<好日>2019年8月号
詠う。身に添うと思えるまで言葉を探す。砂浜で砂をかき出すように掘り進んでいくと、 砂の底に水が滲み出てくるように言葉が現れる瞬間がある。こんまり流に言うなら息を吸う瞬間である。 一曲に向き合う。言葉はもともとそこにあるだ… もっと読む 詠う・歌う
ひかりともなう// 山川の流れに沿えるやまざくら水に乗るさま根に帰すごとし// 1輌目に置き忘れたる文庫本 小骨となりてまだ喉にある// 〈自らを苦しめたがるわたくしの物思い〉重いマラルメの思い// その幹に目のような瘤… もっと読む 短歌:好日2019・7月号
ひかりふるふる// 春耕のひかり降る降るじいさまと牛はどこまで、ひかりふるふる// 近寄ってしゃがんでじっと見ていたい光の中のむらさきなばな// はなびらを水面(みなも)に乗せて神田川ゆるゆるゆらゆら一本の帯// 生ぬる… もっと読む 短歌:2019/6月号
そういえばモームに『雨』があった。この原作の映画も見た。梅雨と言うより雨季の強い雨の印象がある。監督の名は覚えていない。 歌舞伎町?ジャズ喫茶の二階で、4、50人ほどでいっぱいになるような映画館だった。うろ覚えだけど、ま… もっと読む あめ・モーム『雨』
《虚(うろ)》 《「さびしさの果て南国ぞ旅ゆく」の母の誤読をおりおり思う》 《29日のわが生日を祖父祖母の命日が前後して包み込む》 《名を変えてみたくもあれど名づけおや祖父を思いて一穂(いっすい)点す》 《頭上なる真青き… もっと読む 短歌:2019年3月号より
《 大円 》 《「過ぎ行きは比喩にすぎない」有無(ありなし)の風のような息で歌い始める》註:「」内は〈千人の交響曲〉Ⅱ 部のゲーテの詩 《 傷あとに霧の湿りが沁み込んでくるけどそれは煌めきである 》 《 祖母たちは六人姉… もっと読む 短歌:2019年2月号より