短歌:2023-1〈呼応〉
⬆️16:20 ・ 兄の死を告げぬまま五年のごまかしは母の笑顔を壊さずにすむ// 合掌する母の笑顔と呼応して告げぬうしろめたさが明るい// 訃報読みて出る溜息の愛(かな)しさは溜め込まず生きていくための息// 立ち止まり… もっと読む 短歌:2023-1〈呼応〉
⬆️16:20 ・ 兄の死を告げぬまま五年のごまかしは母の笑顔を壊さずにすむ// 合掌する母の笑顔と呼応して告げぬうしろめたさが明るい// 訃報読みて出る溜息の愛(かな)しさは溜め込まず生きていくための息// 立ち止まり… もっと読む 短歌:2023-1〈呼応〉
4人全員が揃う。最高齢は男性で91歳。コロナ禍のこの時期に歌会を持てる。それ以上に顔を見て話せることがこの上なく嬉しい。 いつものように1人3首出して批評する。無記名であっても4人だけなので誰の歌かはわかる。 表現が伝わ… もっと読む 「好日」東京支社歌会23-1
・ 彼岸前の千鳥ヶ淵の葉桜の鬼哭啾々(きこくしゅうしゅう) 吾(あ)を歩かしむ// 冷たさはわけなくさびし秋雨が生きもののように窓越えてくる// とうとつの秋のつめたき雨のなか寂しきものの一つ「ゆふやみ」// なめらかに… もっと読む 短歌:2022-12〈ゆふやみ〉
⬆️夕陽が上の方に残っている。 ・ 歌会は何十年も午後からだったが、午後が取れなかったりして今は10時半から始まる。人数が少ないので1人3首出しても12時前に終わる。 ゆっくりとランチの場所に移動する。ジュースとビールで… もっと読む 「好日」東京支社の歌会
これだけの本があるのに欲しいのはたった一冊 目が回りそう 地下駅の長い階段上り来て地上あたらしほんものの風 夕暮れの楠(くす)をそよがす風生(あ)れてごはんだよぉぉ呼ばるる心地 地に足をつける暮らしであるような錯覚よけれ… もっと読む 短歌:2022-11 「秋の音」
⬆️ココチヨイキノウノヨイン ・・・・・・ 拙い内容ですがお読みいただけると幸いです。 少しでも読みやすくなるように改行を多くしてあります。 ・ 『短歌研究』2022-6では「機会詠」論を特集している。なぜ機会詩ではな… もっと読む 短歌時評:「好日」2022-10
大地より天よりもらう息よ息、身の深きところに生まれますように// 声として生まれる息のみなもとへ臓腑のさらに下の大地へ// 届きたる盛夏号『通販生活』の表紙に座る「廃戦記念日」// 「魚(いお)の餌なってしまって兄(あん… もっと読む 短歌:2022-10「廃戦記念日」
⬆️みのり ・ 近江の短歌の仲間が東京支社の歌会に参加。合唱もソリストもつとめる歌姫。 前もって彼女にLINEで送ってもらった3首も一緒にプリントして持参。 余計な言葉を削り一言足すとガラリ表情を変えて立ち上がる1首、言… もっと読む 近江の歌姫参加の歌会
向日葵はここに立つかぎりその影も歪むことなくゆらゆら自由、か。// のほほん立つ日日(にちにち)のニッポンの私よいったいどこを見ている // 爆撃が突然来たらこの場所も、わたしも黒くくずおれる壊れる // 新しい駅が生ま… もっと読む 短歌:2022-9《出遇いは震え》
好日・東京支社の歌会を高田馬場で持つ。 誰から出るともなく、改めて皆で確認したことがある。〈歌会とは批評の場である、感想を言い合うところではない〉ということ。 選んだ言葉が思いを伝えきれているか。自分の歌は見えにくい、見… もっと読む 歌会は批評の場