詠う(短歌)

短歌:好日2024-6「母在わすいま」

母在わすいま//

「咲く」という名を持つ器 円にあらず楕円にあらぬ自由がひらく// 

近寄りて母と語れぬみんなみの故郷なにかが流れてしまう//

十年後の私はきっと眩しむだろう会えないながら母在わす現在(いま)を//

その先の田の神様のところまで橋わたりゆく母の後姿(うしろで)//

つわぶきの味呼びもどすひさかたのひかりの海の祭りの記憶//

真剣に見つめる者を眠らせる危うい海だ眠ってしまう//

「好日」2024年6月号より(改作、改行してあります)

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😔6月号をupしていなかったと気づく、今日になって(~_~;)😯