歌う

「体が劈(ヒラ)かれる」(レッスン31)

いつもと全く違う外の空気を感じながら、電車を乗り継いでレッスンに行く。3ヶ月ぶりだ。

3回目の緊急事態宣言中に、外に出て声を発するということが気持ちよさを遥かに超えて弾む。喜びの根源でもある声。豊饒の時。

今日初めて持って行った、シューベルト「岩の上の羊飼い」。3ヶ月間、歌うことを出来るだけ我慢して、身体を確認しながら言葉を読んだ。

部分的には歌っても通して歌うことはあまりしなかった。手強いけれど地道に少しずつ練習すれば慣れる、ということも経験知としてある。

言葉と音に馴染んで表現を楽しむところまで、できればそこまで行きたい。

褒めてもらったので帰り着いてすぐに録音を聞いた。今までと違いそんなに苦痛ではなく、響いて気持ちよく聞けるところもある。「自粛」が続くなかで、歌いたい本能みたいなものが無意識のうちに出ているのかも知れない。

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ヤマボウシ。去年、肥後細川庭園のブログで知ったが、花弁のように見える、白い4枚は総苞片で、真ん中の緑色の部分が頭状花序で、そこに花が咲くらしいい。これから毎日観察に行こう!?

・この静けさ・