変化するにちにち

「言葉が重い」

石牟礼道子『なみだふるはな』(藤原新也氏との対談集)を読もうとして返却していたことに気づく。

一月前、他の用事で行った本屋で、その題に惹かれて開いたところが詩、「花を奉る」であった。

全部を載せていいのかどうか分からず一部だけです。ネットでも読めます。(「ことのは3.11震災・復興:朝日新聞デジタル」より)

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  花を奉る

石牟礼道子

春風きざすといえども われら人類の劫塵ごうじんいまやかさなりて

三界いわん方なくくらし【…】

花や何 ひとそれぞれの 涙のしずくに洗われて咲きいずるなり【…】

かえりみれば まなうらにあるものたちの御形おんかたち かりそめの姿なれども おろそかならず

ゆえにわれら この空しきを礼拝す

しかして空しとはわず 現世はいよいよ地獄とやいわん

虚無とやいわん

ただ滅亡の世せまるを待つのみか ここにおいて われらなお 地上にひらく 一輪の花の力を念じて合掌す

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新型コロナウイルス禍の真っ只中にいる今だからか、「奥行きがあって」「重い」言葉に静止させられる。

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4時20分頃の西新宿方面

夕方6時頃