母とともに(介護帰省・鹿児島)

母の言の葉

ホテルは快適と思う自分に驚いている。2月の実家の寒さ、風呂など諸々を考えなくても済む、そのことできっと快適でいられるのだ。

母もこれから状況が変わるだろうからと思いきってもう一泊追加、心残りのないように。

病院では決まった面会時間、10時〜11時、午後2時〜4時をほぼ守っている、そのほうが気持ち的にも楽。

念押し、再確認のつもりでそれとなく母に聞いてみる。

Q:も、いっき(すぐに)、わがい(我が家に)戻ってよがちゆわいだげ

「なま、そいゆわろが」〈なま〉は否定の強調?意味はわかるけど訳せない

Q:よがどんな、ゆうあゆんでぐったっで(よく歩けるんだから)

「そいにゃゆわれん

Q:も、あゆんでぐったっどが(もう、歩くのは出来るんでしょう)

 「あゆばでぐっとよ」(歩くのはできる)

Q:そんなら、も、(ここで)何もすっこだながお(それなら、もう、何もすることはないですよ)

「も、こげ、ずーっと入院しておほろごだらい」

Q:あ?(不意を突かれたようで聞き返してしまう)

「ごげ、ずーっと入院しておほろごだっちよ」

Q:〈なしけお〉(何故ですか)

「わがいもどってもいっしょけっめじゃらい、わがいこっがよ、そうじをしたいなしたいすっで」

Q:〈掃除はヘルパーさんのしてくらっどが〉

「どげそい、ヘルパーさんがそいとしらっか、そいたしらいだごだなが

Q:〈してくれららお、せんたっもしてくれらっどが〉

「せんたがしられん、せんたが機械ですらい」(洗濯はしてくださらない、洗濯は機械でする)

ずっと入院していたいと言うまでの長い沈黙のあと、遠慮がちに、哀願されている感じがした。

ここの会話だけ出すと暗いが、ヘルパーさんがして下さる掃除、洗濯を否定するなど結構笑えた。

夜、いもうとが来てくれる。種子島に介護帰省して今日帰り着いたばかり。あー彼女も大変なのだ。

・・・朦朧として推敲能力無し・・・