歌う

レッスン(18)師匠の力

4月に書いて以来のレッスンのこと。

歌への思いは渦巻いていて噴き出さんばかりなのだけど、溢れるようであるがゆえに、なかなか収斂せず却って書けない。

いま練習しているのはシューベルト「夜と夢」(Nacht und Träume)。これ!歌いたい!と選んだ。まるで短歌の世界であるかのように、歌詞のイメージにすんなり入っていける。

が、歌うとなると至難の業、、、とは思わない(少しは思う)。ただできる限り滑らかに、上下せず、まっすぐ遠くへ、広々と、動かぬ静けさで、曲の世界に集中するなどなど課題は大きいが。

それも楽しみ。来なさい! とにっこり両手広げて待っているかのように見えるのだ。なぜかはわからない、そう思える。

行けるときにはほとんど毎週のように先生のところに通い、壁を感じても、柵があっても、〈通えば越えられる〉と思える。もちろん家で毎日練習した上でのことではあるけど。

♪先生が〈越えられる〉動き、言葉など必要なものを、タイミングよく差し出してくださるのだ♪

先生というより師匠の感!

内田樹の、「初心者こそいい師につくべき」は至言である。