詠う(短歌)

短歌:<好日>2019/6月号

ひかりふるふる//

春耕のひかり降る降るじいさまと牛はどこまで、ひかりふるふる//
近寄ってしゃがんでじっと見ていたい光の中のむらさきなばな//
はなびらを水面(みなも)に乗せて神田川ゆるゆるゆらゆら一本の帯//
生ぬるきさくらはなびら散りそめて阿爸(ちち)の病の転移の知らせ//
墓までの坂をゆっくりみずからに声掛けながら母登ります//
草高く人をさえぎる野々が原に曽祖母ゆいばあさまの墓ある//

1首目、漢字を減らして平仮名を多くしたけど、良し悪しではなく好き嫌いの問題かもしれない?

3首目、ゴツゴツしていたので、上句を入れ替えた。なぜ私の頭は最初から気づかなかったのか摩訶不思議。要するに〇〇ってことでしょう。

4首目、「阿爸・アパ」は中国語で父のこと、呼びかけにも使う。

5首目、5年間私と散歩コースだった墓へはもう上れない母のために(以前同じような歌を詠んだ気がするけど)残したかった。

毎回まだまだこれではダメと思う。そして推敲なのか、ただ単にいじくり回しているのか、分からなくなってしまうところまで行って、一体何が言いたい?となる。今月ももういい加減ここで手放すしかない・・・

3月に欠詠(…)して5月号はない・・・