母とともに(介護帰省・鹿児島)

遠ざかりつつ見る

わたしが帰って以来、母は一度もデイを休んだことはなかった。目覚めの第一声は毎回、〈も、風邪気味じゃっでいがんじんおほっ〉で、お決まりのパターン。

しかし食べている間に、または着替えているうちに自分で舵切りして行く気になっていた。

今朝は行く、行かないと二転三転する。私を見送りたいのだ。わたしも一緒に出てデイに見送ってから駅まで行くと説明すると納得、でもすぐに忘れてしまう・・・

いもうとも来てくれて賑やかになって、元気よくデイの車に乗り込んだ。

1輌だけの車両のいちばん後ろに立って、車窓から遠ざかる故郷を見る。

「見れど飽かぬかも」、この言葉に慣れて「魂振り」としてからだに入る。思えばそのように働いてしまう。

霧島神社の鳥居が見える

しないのふんきい(尻無の踏切)じゃっどがい?

薩摩大川駅を出るときはいっぱい撮ったが、西方駅からは気力なし。

川内駅の観光案内所で薩摩街道の徒歩マップがないか聞いてみた。丁寧に探してくださって、2つだけ、これしかないようですとくださった。

・・・いつものパターンで新大阪からは指定席

京都から滋賀県に入るとなつかしい伊吹山