母とともに(介護帰省・鹿児島)

11日目(2)薩摩街道を歩く

直感が働く、身体感覚がフル活動する、進むことを止めて来た道を引き返す決断、スタート地点に戻る。

何はともあれ無事に西郷さん横まで辿り着いて疲れを感じる。更に西方駅まで一時間歩く、、、やれやれ感もある。

〈うまく歩こうと思わず、セッション後の気持ちいなぁと感じたときの身体を思い出して、その身体のまま歩いて・・・〉、ロルフィングの先生の言葉を思い出す。

更に能楽師安田登の〈楽な歩き方はペタペタ歩く〉ということ。このペタペタ歩きで奥の細道を辿ったということなどをを思い出す。

そうだ、更に一時間歩くのかと思わず、肩を下げて、心地よいなぁーの感覚を思い出して・・・

歩ける!今までの疲れた感がない。楽に歩ける、摩訶不思議!

日頃の何気ない言葉がこういう時に一気に出てきて助けてくれるのか。まさに身体は不思議に満ちている。

津山のバス停過ぎて、若い方が庭に出ている。神社のところに行けるかを聞いてみる。車で送ってあげますよ。

親切が身にしみる、有難い! 嬉しいが、薩摩街道を通れると聞いてしまったら歩きたい。丁寧にお断りしてお礼を申し上げる。

神社(諏訪神社)がある。バス停は〈宮司〉。神社からの道も丁寧に教えてくださって、送りますよ、と鍵を手にされていた方の親切心を忘れないように、バス停を写しておく。

薩摩街道の案内もあった。神社を振り返って撮る。見えにくいが、両側のガードレール脇に一対の石(ガードレールほどの高さ)がある。

真っ先に思い出したのは、埼玉県の高麗(こま)駅近く、村の入り口にある「天下大将軍」「地下女将軍」の木彫り。ハングルの音と鹿児島弁は酷似するものが多い。焼酎の〈しょじゅ〉などはほぼ同じ。〈テゲテゲ〉もそうらしいですよ!

突き当たりを左に折れても西方駅方面に出るらしい、が薩摩街道を行きたい。

左の道はバス道路で薩摩高城方面に出る?

颯爽と足どり軽やかに

ん、たぶん大丈夫・・・

⬇️ うわっ!と怖くなった。さっきの山道を思い出す。かなりの恐怖。意識にはここまで上らなかったが身体は感じていたのだと再認識。

でも教えてくださった女性に念を押して聞いたのだ、彼女を信じる。大丈夫です、一本道です。「女の道は一本道でございます」(あったなぁ、こういうの)。

勇気が要る

また道がよくなって車の音が聞こえる

見えた

余裕を持って来た道を振り返る

ここから車道に出る、西方駅まで一本道だそうな。海が見えるのだろうか。生まれて初めてはドキドキワクワク。