詠う(短歌)

短歌:<好日>2018年10月号より

・・・八月・・・

《   UVの加工した傘の影濃くて歩を止めしばしわが影を見つむ   》
《   森の径の水木の色の変わりそめその実のふかき不可思議を思う
  》
《   ばあちゃんの家の仏間で動かずに戦死した伯父がいつも見ていた   》
《   八月の千鳥ヶ淵の献花台に若き菊菊菊   整列す   》
《   終戦日を黙すじいさんばあさんの庭で見ていた伯父沈む海   》
《   蝉よ啼け炎天で鳴け  でなければ八月のことは忘れ去られる   》

・・・・・

1首目から5首目まではすべて改作。特に1、2首目は大きく変えた、そしてその方が今の気持ちにしっくり、違和感がない。

6首目はオリジナルかと思うけど、好日誌を持たずにケータイメモだけで実家に来たので、どうなのかわからない。

時間を経ての推敲は、言いたかったことに少し近づき、分かりやすくなる気はするが・・・、推敲しているうちに、あらぬ方向に行って、その結果良かったり、逆だったり。

2首目の結句を〈眺む〉にしたが、表現に無理があるのでは・・・と迷い、平凡な〈思う〉にとりあえずしたが、さらにしばらくは迷うことになりそう。

こう言う時にあれこれ批評しあえることができたなら・・・。