詠う(短歌)

短歌 :「 好日」 2018年3月号

                     沈壽官陶苑 (2)

壽官邸の門をくぐれば太極旗、日の丸が同じ高さに並ぶ

太極旗、日の丸のもと丈ひくきトルハルバンが莞爾と座せり

窯元の庭に敷かるる歴代の陶器のかけら秋の日に照る

黒薩摩 (くろさつま )ににじむ緋のいろ歴代の疼きと言えば失礼だろうか

白薩摩観音坐像は片膝に手を置きしままうつむいており

てのひらの「蓮葉」の皿の葉脈より伝わりてくる陶工の息

・・・・・・・

2首目の「トルハルバン」は家の守り神だと聞いた。6首目の下句、原作は「葉脈が陶工の息を身に伝えくる」だけど、かなり問題ありと思い改作した。

これは門の脇のトルハルバンではなく、工房の下で2017年3月に写したものです。

1日ですがエイプリルフールではありません。