変化するにちにち

坂本知亜紀(ソプラノ)のライブ

赤坂のライブハウスへ。初めてじゃないのに…、方向音痴は呆れられながらも待ち合わせして連れていってもらう 。2,30人入れば窮屈を覚えるような空間、小さいけれど落ち着きのあるところだ。

〈とにかくすごい!〉と言ってしまわなければ先に進めない。〈歌う〉だけなのに毎回感じるのは踊っているように見えるということ。天地につながった「カラダ」で脚がバネになって自在だ。細胞レベルで弾む声を聞きながら、ときどき笑ってしまう。(コミックカンタータ『大したことじゃない』チラシより)

言葉(フランス語)が解らない客を笑わせてしまう表現力たるや。これをどう形容すればよい?チャーミングで気品を兼ね備えた坂本知亜紀は最高のエンターテナーでもある。それだけのものを軽々(と見えるほど自然)と演じてしまう。余韻のなかでどれほどおしゃべりしたのか、水をもらって身体を落ち着かせて店を出る。

外は現実の世界。あ!雪。