歌う

レッスンの日あれこれ(5)

まだまだあやふやな身体に栄養を与えたくて、スキップを踏んで(は無し)いそいそ出かけた。絵になる雅な顔に似合わず、豪快な笑いがある S先生のレッスンは、非常に心地よく身体が解放される。それにも増して一生の宝となる言葉をくださる。

声としてすぐに反映されなくても、身の内側は確実に進化していると感じられてエネルギーになる。

今まで、定まったかと思えば遠退いてしまうような感覚(これからもその繰り返しだろうな、きっと)に「核」が生まれる。人呼んで、ではなく、勝手に名づけて「ゴリラ感覚」。ゴリラ感覚は今までもあったが、しょっちゅう逃げられていた。ゴリラの楽な身体が喉を守ってくれる。

10月のレッスンの予約を4回お願いした。「ハーナダさん、アクセルを踏んでますね!」と豪快な笑いが返って来た。11月からは介護で鹿児島に帰る。実家ではすぐ前の山に向かって練習する。少しでも進化した身体で山と呼応するのだ、とホラモフキタイ。

地下駅を上ったところの柘榴がさらに色を増していた。

稲を育てている家がある。許可を得て撮らせていただく。