変化するにちにち

阿刀田高、村上春樹の一冊

高田馬場へ。目指すはブック◯◯。『神の子どもたちはみな踊る』(村上春樹 新潮社)があった。「タイランド」「アイロンのある風景」が入っている、買わねば。阿刀田高の『私のギリシャ神話』(NHK出版)。2冊とも108えん、そりゃ嬉しいけど、買うのも申し訳ない、買わないで出るのはもっと?申し訳ない。

短編「薔薇配達人」を朗読したことがある。面白い。折しも東京新聞夕刊、「この道」にエッセイを毎日書いている。西洋音楽を歌うのにも役に立つ。「カルミナ・ブラーナ」にも、ギリシャ神話の登場人物の名が多く出てくる。
いま気づいた、サイン入り!

帰りに写した高田馬場駅裏の神田川。

「タイランド」をさっと読みなおす。この短編はいい、「渾身の作」と言うに相応しい。人がもつ哀しみを少しずらした言葉で語らせて奥行きがあり温かい。「アイロンのある風景」は前回と感じが違う。前は「死」を思ったが、今回は「生きる」を感じた。

自分の「意思」ではなく、大いなるものの力か、意思とは別のところでの生、死があると感じる。
他にも短編がいくつかあります。