変化するにちにち

薩摩焼の里 美山(2017,6月)

長島、出水、甑島、川内それからそれから…、朝になっても決まらない。今日は出かける日。車で迎えに来たいもうとが、美山にゆっくり行ってみたいと言う。ああ美山なら異存なし、バンザイ。

高速なので1時間足らずで着く。まず沈壽官窯をさっと見て、お昼の時間をたっぷり楽しみたい。そのあと、玉山(たまやま)神社に行って最後にまたここに戻ってゆっくり収蔵庫ももう一度見たい。

〈我愛吾廬〉?褪せて読みにくい、と言い訳。

ご縁を感じて気持ち良さそうと行ったのが「夏ノ庭」。「ノ」が三日月。気づかず通りすぎてしまいそう、質素。

名前からして〈気持ちの良い食〉が想像される。それ以上のものをいただく。店主は木工作家でもあるとご本人から伺う。〈古き良きもの〉が多くセンスの良さが心地よい。昔の足踏みミシンに天板を取り付けたものもある。昔は「ほんもの」が満ちていたのかもしれない。

「旅の記憶に残る町でありますように」と書いてある。記憶に残る店でなく、町である。美山への愛が感じられる。