変化するにちにち

文化センターからの帰り道

所属する合唱団の練習会場を申し込みに新宿文化センターへ。抜弁天(ぬけべんてん)に出て坂を下れば10分足らず。西向天神のお祭りで、長老とおぼしき男たちがいきいき動いている。

帰りはゆっくり抜弁天へ。ここの空気は特別、どんなに狭くても空気が澄む異空間に身を置ける。竜に挨拶。なぜかここの竜が好き、作りものではなく、竜が竜に見えてくる。ん?どういう意味?

花の時期は終わったけれど、ミモザの葉も綺麗。名に疎いわたしがミモザは知っているのは知り合いに教えてもらったから。歌人、斉藤史にミモザを歌った初期の歌があって(あるはず)、これがミモザかと出逢った時は感動した。フランスの香り?地中海?なんだかその名の響きだけで香りがひろがる。

統計局の横を通って帰って来たが、桃の実も見つけた。眺めて写して(ピンボケが少しなくなりつつある、成長)気持ちの良い帰り道。

フランスとミモザが結びついた理由が分かった。この歌にあったのだ。斉藤史歌集『魚歌』より。

《南仏にミモザの花が咲き出せば黄のスカーフをわれも取出す》