変化するにちにち

ヴェルディ「レクイエム」(4)オケ合わせ

オーケストラが入ると雰囲気が熱を帯びる。指揮者の熱と混ざり合い渦を生む。こんな表現があったのか!見たことがない、聞いたことない、体験したことがない。 嵐とまたき静寂。

合唱の前に、オケのみの指揮を聞いた、見た。指揮棒が右にくるくる回る、左に回転、天を指す、棒と両手と両足(脚の音)、音とともに出てしまう声、これこそ縦横無尽、活殺自在。

この雰囲気に飲まれないぞ。臓腑に響く音のなかで、渦のなかに在って冷静になるのだ。大ホールの照明、二階席、左右の壁、天井などをなぞっていくうちに、空間が柔らかなもののように感じられて「心持好い」。

「ロングスカートを履いて慣らしてください」の言葉に従い、愛用のワンピースを着て行く。これも愉悦なるかな。

エンポウヨリキタルシキシャアリマタタノシカラズヤ!