変化するにちにち

おばんたち

母を送り出そうとしていたら、 あ!Tおばん!電動車のカゴにお花がいっぱい。電動車と花!これぞTおばん!墓参りだろうか。

Y:「はげ行がっとー」(墓にいらっしゃるんですか)
T:「うー、さしかぶい、はげ行ごち思で」(うん、久しぶりに、墓に行こうと思って)
T:「んーのんも、きにゅ、デイサービスつどごい、行だっした」(私も、昨日、デイサービスというところに、行って来ました)
Y:「いっぺ、はだらがいだっじゃっで、もゆっくいしやいお」(いっぱい、働かれたのですから、もうゆっくりして下さい)
T:「うー、もそいすっと」(うん、もうそうするんです)
溌剌として話される。顔も覚えていてくださる。イキイキした表情に出会えてよかった。

母がデイサービスに出かけたあとMおばんが煮しめも持って「おっとや」(いますか)と、揚げ豆腐、結昆布(勝手に名づけたが)、白こんにゃく、人参、大根など。2時間近く話したような。

午後は兄の同級生のMさんが来る。県知事が三反園さんでよかったと意気投合。川内原発(たぶんそれ)が峠の薩摩街道のうえにできた新道から見えるのだという。祖父の家に行くときよく通った道なので、歩きたいと思っていた。行ってみる。峠の少し手前で実家方面を眺める。山に隠れて実家までは見えないけど、なつかしなつかし。
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ちょうど電車も来た。貸切の電車?
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ぼんやりとしか見えないけど、柱のようなものが見えるところが川内原発?はじめて来た道。
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夕方はMさんとそのお姉さん(80歳でほとんど1人では歩けないのだそう)、ちょうど薩摩芋を下げて来られたMおばんも加わって5人で世間話。庭に椅子(ビールをいれる箱)を出して、新聞紙を置き、座布団を置きしてアルコールはないが宴会に近い。

Tおばんの話も出る。認知症があるのだとか。でもでも病名が無ければ年相応かと思う、墓参りもされているのだ。忘れることがひどい方もいればそうでない方も。他の能力に秀でていても何点か基準を満たさなければ「おかしい」とされる。少しの支えがあれば生活は成り立つ方もあるのだ。知的障害の方たちにも同じようなことが言える。

「まって冷えでしたね」(あら冷えてきたね)と6時過ぎに解散。身体の輪郭が周りに溶け出す。