変化するにちにち

地震…風と樹と…

地震のことばかり考えている。木曜日は東京でも地震があり、その直後に熊本のことが出たので、同時に全国規模で起きたのかと思った。今日は風も強く、気温も生ぬるく気色悪い。軽い語感しか私にはない「余震」(この言葉でいいのだろうか)で亡くなったことを考えると重さが増す。

風が強い、風と樹だけでなく、樹と樹もぶつかるのだきっと。枝だけでなく幹も揺れて、その音が凄まじい。箱根山の下に高い一本松がある。あまりの風の音に松をしばらく見上げていると、幹が根本近くまで揺れている。

どこかで聞いたような音。海。そうだ波の音だ。潮騒に似ている。木の葉はもちろん、太い枝も揺れている。樹、風でこんなに音がするのか。風の音と樹の動き。見ていると不思議を通り越す。神の仕業と古代、いやついこの間まで人は思っていたのだ。風の音のなかにじっと立ち、樹を見ていると神の技としか考えられない感覚になる。

一旦外に出るとどうしても箱根山に足が向いてしまう。高いところは何かが違う、特別だ。
四方八方、好きなところから登れるのであちこち歩いてから。
⬇️さくらの蕊を敷き詰めたような道。
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⬇️先週まで誇っていた染井吉野。この木はどこから見ても立派。
このすぐ近くにスズカケ(篠懸)の木がある。
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地震の被害がこれ以上拡がらないように祈るような気持ち。