変化するにちにち, 母とともに(介護帰省・鹿児島)

蕾を抱く川土手の桜

今日は12月8日、南日本新聞の一面には真珠湾に関する記事はなく選挙一色。

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「つぼみ」「蕾」
庭から見える小川の土手の桜はすでに蕾を抱いて身籠るの言葉が相応しい、エネルギーが感じられる。橋を渡るとき枝を手に取ってじっくり見られる。「つぼみ」より、固さを感じさせる「蕾」の字がこの時期に合う気がする。12月に桜の染料をとるということにも頷ける。水の流れの音と桜の蕾と寒さに締まった空気感がたまらない。

今朝は快晴で8時過ぎには墓へ、途中の畑で極楽鳥花を切り取って持っていく。

烏・知能犯
朝早く出したゴミ袋を見ると鴉が突いた形跡、袋が破れている。カラス除けの網を被せて石を四ヶ所に乗せたが小さい軽い石が動いていた。鴉の頭脳戦か。因みに網で覆う時にはもう鴉は電線に止まり、ガーガー叫んでいた、挑発されているようで気味悪いほどであった。更に大きい石を乗せて今度は動かせないようにしてきた。

「骨がムリムリ言う」息子の戦死を言うときの祖母
91歳の母は、脚はだいぶ弱ったと言っても「杖なんか要らない」と杖なしで墓へ往復している。
夕刻の真珠湾に関するニュースを見て「こういうのがなければ、アンさん(兄さん)は死なんじんすんだっじゃいどん(死ななくてもすんだのだけれど)」、大きくなってから死んだ子どもほど「骨がムリムリ言う」と言っていたと祖母の言葉を繰り返し語る。ムリムリ、ギーギー、山の大木が切り倒されるときに立てる音を想像してしまう。背骨がギーギー軋むような悲泣、「骨がムリムリ」を前に私のどのような形容も微小である。

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